エア遊具の運営中に起きる死傷事故が数年に一度、起きています。
原因は運営側の安全意識の欠如によるものがほとんどです。
運営前に安全に対する対策に不足がないか必ず確認するようにしましょう。

当社は日本エア遊具安全普及協会-JIPSA-に加盟し、当協会が定めたガイドラインに沿って、
エア遊具の取扱説明書の作成及び運営指導を行っています。
ガイドラインについてこちらからご確認ください→日本エア遊具安全普及協会-JIPSA-公式サイト

エア遊具の安全運営のために

エア遊具を安全に運営するあたり、運営側が注意しなければならない項目を取り上げました。事故を起こさないためにも徹底した運営管理を行うように気を付けましょう。

エア遊具は突風に煽られて浮き上がったり転倒したりする可能性があるため、突風に煽られない重さが必要となります。遊具の大きさに合わせて必要な個数が変わります。取扱説明書に記載されている必要な個数を用意して、遊具にロープで係留してください。

遊具に損傷があるとうまく膨らまなかったりして事故が起きる要因となり得ます。
運営前に点検を行うことで前回使用時には気づかなかった損傷などが発見される可能性があります。また損傷以外にも事故が起きる原因となるものがあります。それらを極力なくすため、始業前点検リストに沿って、ひとつひとつの点検項目をしっかり確認し、安全な遊具環境となるよう、点検は必ず行いましょう。

運営業務として、入退場のゲストコントロール、運営中の内部監視、エア遊具周辺の外部監視があります。業務を行う人員に漏れが無いよう、エア遊具の規模・形状・設置数・運営条件・マニュアルなどを十分考慮し、利用者の状況把握・安全管理に必要な人数のスタッフを配置するようにしてください。最低でも2人は配置するようにしましょう。

配置するスタッフには、エア遊具の危険性と危険を回避するための方法、安全な取り扱い方について適宜教育研修を実施し、知識・技能を習得させ、運営前に再度注意を喚起するようにしましょう。

エア遊具には安全に遊んでもらうために身長制限や年齢制限を設けています。
身長120㎝以下の小学生まで、など個々の遊具ごとに設定している制限を遵守しない場合、遊んでいる子供同士の間でトラブルが起きる可能性があります。利用制限は遵守するように運営スタッフに共有してください。

エア遊具の規模や形状により定員が決まっています。定員数をオーバーすると子供同士の衝突が頻発するなどの事故の原因となります。遊具ごとの定員管理を徹底しましょう。
また、1回ごとのプレイ時間を、お客様が十分に遊べるがお待たせ過ぎない時間、また熱中症などの体調不良につながらない時間を、時期や客数から想定して設定し、時間管理を徹底しましょう。時間管理がおろそかになるとお客様からの不公平感によるクレーム、または体調を崩す子供が出るなどの危険性がありますので、1回ごとのプレイ時間を順守するようにしましょう。

入場前の待機列のこどもたちに、エア遊具の遊び方、禁止行為、注意事項を説明することを徹底しましょう。事前に十分に説明することで、遊具内で事故が起きる原因の可能性を減らします。

エア遊具のダクト抜けや送風機の吸気口のごみ詰まりなど空気の供給ラインに異常がないか、また停電や電源ブレーカー遮断、コンセント抜けなど電源の供給ラインに異常がないか、運営中は常に注意を払いましょう。

屋外で設置する場合では風速計を必ず取り付け、風速基準に沿った運営をしましょう。
当該地域において気象庁発表の注意報・警報が発令していないことも確認します。
風が強いなと感じた時、または定期的に時間を定めて風速計によって瞬間風速を計測するようにしてください。

※文をクリックすると詳しい内容が表示されます。

安全運営のための風速基準

日本エア遊具安全普及協会-JIPSA-が定めた風速基準のガイドラインは以下の通りです。

いつでも運営を中止できるように準備しながら運営しましょう。現場の気象条件の急激な変化に注意しましょう。「運営注意」の状態で黒い雲の発生、気温の低下、雷鳴などの気象条件の変化が認められたら速やかに「運営中断」の処置をとってください。

エア遊具の利用者を速やかに遊具外に退場させ、運営を中断してください。
エア遊具が空気を抜いた状態で保護又は撤収させてください。

1.連続した10分間で10m/sを超える瞬間風速が観測されないこと
2.当該地域に強風・雷などの注意上、または竜巻注意情報が発令されてないこと
また、今後も発令の可能性が極めて低い状況であること。
3.当該現場にて、黒い雲の接近、急激な気温変化雷鳴などの急激な気象の変化が確認されないこと、あるいはそれらの状態が解消されたこと。

点検リスト

日本エア遊具安全普及協会が定めた点検リストを基に当社が独自に作成した点検リストです。当社から納品するエア遊具にはこちらの内容のリストを取扱説明書と共にお渡ししています。

遊具が正常に膨らまない場合、遊具本体に損傷があるか、送風機に異常が起きています。
遊具全体を確認してください。遊具に損傷がなければ送風機に原因がありますので、送風機を確認してください。

送風機が正常に稼働しない場合、電源が入っていない・吸気口にゴミなどが詰まっている・吸気口の蓋が閉じている・送風管が外れているかの理由が考えられます。これらを確認しても問題がなければ、送風機自体が故障している可能性がありますので、送風機を交換してください。換えの送風機がなければ遊具は使用できませんので運営を中止してください。

エア遊具と送風機は送風管がつながっていなければエア遊具へ空気が供給されず、膨らみません。送風機の送風口に送風管がしっかり結束されているか確認してください。ゆるみがあったり外れているようであれば繋ぎ直してください。

電源コードが抜けてしまうと送風機が稼働せず、エア遊具の空気が維持できず、抜けてきてしまい萎んでしまいます。萎んでしまうと中に入っている子供たちを押しつぶしてしまう可能性があり大変危険なので、電源コードが抜けないようコンセントにしっかり差し込み固定してください。

電源コードは長く延ばしてしまうと距離に比例して電圧が下がり、送風機を稼働するのに十分な電力を供給できなくなってしまいます。どんなに長く延ばしても30m以上にならないようにしてください。30mのラインが送風機が稼働できるギリギリです。
また延長のリールを何個もつながないようにしてください。さらに電圧が下がる原因となります。

差し込みが緩むと十分な電気量が電源コードに伝わらず、送風機が正常に稼働できない原因となります。また、緩んでいる状態では抜けやすくなっている状態とも言えますので、大変危険な状況です。差し込みをしっかりとするようにしてください。

配線にカバーをしていないと電源コードの存在に気付かず、またちょっとした出っ張りとなって、道行くお客様をつまずかせてしまう原因となります。つまずかせてしまいけがをさせてしまう恐れもありますので、電源コードなどの配線は人がつまずかないように隅の方に寄せ、カバーをかけてつまずきにくいようにしましょう。

エア遊具は大型のものが多く、膨らませた際に周囲の建物との距離が不十分だと、建物にこすってしまう可能性があります。こすった結果、遊具本体に損傷を与える可能性と建物に影響を与える可能性もありますので、周囲の建物とは十分に距離をとった位置に設置するようにしてください。

遊具本体に損傷がある場合、損傷具合によって膨らまなくなったり、また運営中に破損する可能性もありますので、すぐに使用を中止してください。
損傷が確認されたら当社まで速やかに損傷個所の写真を添えてご連絡ください。

近年のエア遊具による死傷事故の原因は、エア遊具に固定するウエイトの数を現場の安易な判断で減らしたことによることが多いようです。ウエイトの数が少ないと強風によりエア遊具が浮き上がり、転倒する可能性が跳ね上がります。当社から提示したウエイトの数を必ず用意し、固定するようにしてください。杭が打てる現場では、杭も必ず打つようにしてください。ウエイトよりもさらに強くエア遊具を固定することができます。

ウエイトもしくは杭打ちに結んだ係留ロープにゆるみがあると、強風が吹いた際にロープが解け、外れてしまう危険性があります。ロープはしっかりと固く結び簡単に緩むことがないように気を付けましょう。

エア遊具を設置する前に、遊具のマットを保護するためのグランドシートを敷いてください。また、遊具内にも、あればマットの上にシートを敷いてください。シートを敷いておくことでマットの損耗を減らし、結果的に長期使用が可能になります。

遊具内に石や砂などの異物が入り込んだままになっていることがあります。使用前に内部清掃することで異物を除去し、遊ぶ子供たちが怪我する要因を減らしましょう。

出入口ステップの固定が甘いと、子供が上がった際にステップが揺れたり、倒れたりして子供が怪我する要因となります。ステップも遊具同様ウエイトを載せるなどして動かないようにしっかりと固定しましょう。

当社の送風機には指を差し込めないように防御弁があり、フレームも取り付けているので容易に触れないようになっていますが、子供の好奇心を侮らず、送風機の周辺には近づけないように柵で囲うようにしましょう。またいたずら目的で近づく人間も遠ざける意味でも気を付けるようにしてください。

エア遊具の運営にはいくつかの備品が必要です。案内POPや、プレイ時間を計るためのタイマー、屋外設置の場合は風速計、救護セット、釣銭などそれぞれ用意し、準備を万全にしてください。

遊具内で転倒したり、子供同士で衝突したりなど、遊ぶ子供たちが運営中に軽い怪我をすることがあります。また遊具内で遊んで興奮するうちに、逆上せたり熱中症になる子供もいます。その場で応急処置が出来るよう、救護セットの内容を充実させ、万全な状態にするようにしましょう。

運営前にお客様を並ばせる動線の確認をしましょう。動線に乱れがあるとお客様をスムーズに案内できなくなりトラブルとなります。どのように案内しお客様を導くかシミュレートして動線を確保しましょう。

エア遊具の前に利用制限や禁止事項についての案内POPを出しておくと、利用制限について案内せずともお客様に理解してもらえたり、禁止事項についての説明も楽になります。
お客様への注意喚起にもなりますので必ず設置しましょう