エアロ・イン・ザ・ルーム: 雪の結晶

同じ形状の風船をスケールアップしたいとの注文で、エアロクラフトで製作した事例です。

バルーンアートの会社が、ショッピングセンターで冬季の屋内吹抜空間演出を依頼されて、バルーンアートの装飾がなされました。
雪の結晶をイメージさせるバルーンの大型サイズをクライアントが希望されて、バルーンアートの会社から当社にご依頼があり、製作することになりました。

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画像の説明

エアロインザルーム「雪の結晶」

設置日 2007年11月初旬~同年12月末

設置場所
千葉県浦安市新浦安駅前ショッパーズプラザ新浦安

サイズ  WDH2000(3個)WDH3000(2個)
電気容量100V67W(1個につき)
素材 ナイロン布地

設置仕様
膜体内部に送風機を仕込み、送風機フレームに接続した固定部分を膜体外部に突出させ、吊り下げ器具に固定
※送風機を外部より凹ませて挿入する手法は、サイズが小さいので、今回の形状には採用していない。

風船で大型サイズの3D造形が製作不可能な理由
上記の形状のように膜体の三次元接続部分が多い形状の場合、風船で製作するにはサイズに限界があります。内部空気圧力は体積に比例します。そして圧力は内部面積に均等にかかり、表面膜体が内部圧力で均等に膨張します。一方、表面膜体の三次元接続部分は様々な方向に膨張による引っ張り力が働き、二次元接続部分より表面膜体への力の負荷が多くかかります。したがって、全体体積が大きくなり内部圧力が増大しすると、表面膜体へ不均一に引っ張り力が働き、膜体材質の引っ張り強度を超えた場合、膜面に亀裂が生じます。
つまり、内部圧力は均一にかかり、表面引っ張り力が不均一のため、風船等の空気封入式構造体は、大型サイズの製作が理論的に製作不可能です。したがって、大型サイズの空気膜構造体による3D造形は常時送風式に限定されます。