猫の王様と王妃
今回ハウステンボスで行うハロウィンパレードのフロートの一部をエア造形で製作したいとお問い合わせいただきました。エア造形を用いたい理由としてフロートを収納する倉庫の入り口サイズの関係で背の高い造形が中に入れられず、エア造形ならばしぼませて入口を通して倉庫に収納できるのではと考えられたからそうです。
仕様
サイズ | 王様:W2400 D2400 H6500 王妃:W3200 D3200 H6700 |
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材質 | ナイロン布地および起毛材質 |
重量 | 約5Kg(エア造形部分のみ) |
電気容量 | AC100V (送風機)160W×2台 |
設置仕様 | 頭・手・しっぽはエア造形 胴体は鉄製フレーム架台 胴体フレームに各パーツをワイヤーで結束固定 送風機はパレードカー上で常時送風しながら走行 |
備考 | パレードフロート仕様 パレードカーに小型発電機を搭載 |
納品までの流れ
お客様から送っていたいただいたパレードフロートのデザインとパレードカーの図面から、エア造形で製作する部分の仕様を当社で作成した3Dイメージを用いて電話とメールによる打ち合わせで詰めていきました。結果、胴体は鉄製フレームに衣装をかぶせ、王様の頭部と手としっぽはエア造形として製作し、フレームに結束固定することに、王妃は手としっぽ、頭部は胸部までをエア造形で製作することになりました。今回は短期のイベントでしたので、屋外の造形では汚れが付きやすいためあまり使用しない起毛材質を、キャラクターの質感を追求するためにあえて使用して製作することになりました。
組み立て
現地への納品前に架台への仮組を王妃は当社の工房で、王様は架台を製造した工場で行い、ふくらみと照明の確認を行いました。現地での組み立ての際には、当社からもスタッフを派遣しました。本組立の前に一度ふくらみのチェックを行い、パレードカーに架台を設置することに。周囲には足場を組み、架台を順番にクレーンで吊り上げ架台をくみ上げ、衣装をかぶせました。次に各パーツを下から順に結束固定していき頭部を固定し、最後に照明チェックを行いパレードカーを完成させました。園内の走行テストも行い、本番までの不安を一つずつ潰すように入念なチェックを行っていました。
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本番の様子
9月9日から開始したキャットパレードですが、たくさんの方がパレードを見て大変楽しまれていたようです。SNSやWEB上でたくさんの画像が挙げられ話題に上っており、かなり好評的な感想が見られました。
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こだわりのポイント!
パーツを分けての製作
今回は全体をエア造形で製作するのではなく、各パーツを個別に分けての製作となりました。送風管を分岐させることで稼働する送風機は1体につき1台と少なく済ませました。また各パーツ内に内部照明も仕込んでいます。組み立てに対して柔軟に対応することで今回の造形は無事完成させることができました。