コンセプトデザイン画から、今回の造形の３Dイメージを作成しました。市場の方から追加でオブジェに文字を入れるよう要望がありましたのでそちらも反映しています。曲面体への印刷の場合、型紙に合わせて印刷データを作成しなければならないので今回も3Dイメージから作成した型紙に合わせて文字を配置しました。
使用する生地の違いにより内部照明の濃淡や色調が変わります。当時はナイロン布地とインクジェット印刷用布地を部位ごとに使い分けていましたので生地の境目で変化が出ています。

設置場所である名古屋綜合市場の吹き抜け空間には昇降式の吊り下げバトンはなかったため、まずはバトン代わりに両側の壁からワイヤーを張り、吊り下げ位置を調整しながらテグスで造形本体を吊り固定しました。造形は2体ありましたので、1体目が終わったところでまたもう1体のためにワイヤーを張り、テグスで造形を吊って固定しました。

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名古屋綜合市場は早朝4時から午前10時までの営業で営業が始まる時間帯はまだ薄暗いのですが、設置後はデザインをした学生のコンセプトの通り、毎日綜合市場を暖かい光で明るく照らすようになりました。またオブジェに入れられた言葉が市場のこころを表していて、心を満たしてくれるでしょう。